「真実は私だけが知っている」で南さんは神谷さんに対してどんな夢を見せてたのか考えてみた

※「真実は私だけが知っている」のストーリーの核心部分の話あります

神谷さんは「南と進藤に手加減された対峙だったことに無自覚」という構図であることに意味があると思う
南の真実は南本人にしかわからないとしても南が学校で孤立した描写とは裏腹に物語終盤で行動の是非はともかく南本人が主体的に判断してる感に自分は有力さを感じて、物語の表層と深層のストーリーが一致してないような感覚をこの物語からは特に私は感じたと思う。
南は「私も夢を見るように恋愛したいし、好きな人には夢を見てほしい(意訳)」というセリフ的にも「自分だけでなく相手にも」夢を見てもらえることを意識した考え方で、南は「神谷の罪悪感を払拭するために」神谷の前では生まれ変わりたいと言わなくなったんだと私は勝手に思ってる。

神谷が南に本気で対峙できる力量があると信じてる状態は南が神谷に見せた夢だと思う
神谷が「自分では彼氏にはなれない」と無力感を認めてる場面もあるけど、一番肝心な「自分には生まれ変わりたいを言われてないだけ」という事実に気付かなかったことが「神谷は南に手加減された対峙だった」ことを証明してると私は思う。
神谷と現場の池に来たときに一度は現実逃避できないレベルで精神的に追い詰められた進藤は逆説的に「南に本気で対峙するに値する相手と認められてた」ことを証明してると私は勝手に思ってる。