ニセコイの楽は小野寺さんを選ばないと性格悪いのかについて考えてみた

ニセコイのネタバレあります

ニセコイは「今の自分の気持ち」を優先することへの罪悪感を克服する物語なんだと思う
恋愛は気持ちの通じ合いだけでなく「個人の嗜好」にも左右されるものだと思うから、自分に好意ある相手が複数人いたとしても最終的には「自分の嗜好」で相手を1人に決めるのはアリなのではないかと私は物語の結末に対して思ってる。
現実の恋愛ではなくあくまで恋愛物として考えたら、主人公の楽が恋愛(結婚)する相手を最終的に1人に決めるという「当事者としての決断」の仕方が面白いとニセコイの物語に対して私は思う。
「小野寺さんを選ばないと性格悪い」という意見を自分が以前にどこかで見た記憶があるから引き合いに出させて頂くけど、子供のときの「約束の相手」だとしても10年(以上)後もその当時と同じ気持ちのままでいることは現実的に考えると難しいと私は思ってる(ずっと同じ気持ちでいることが結果論ではなく義務になってしまったらそれは呪いだと個人的には思う)

楽の心の声について

楽が心の声で「俺には小野寺が~」と何回も言ってた理由は10年前の言葉「ザクシャインラブ(永遠に愛してる)」と約束の相手である小野寺さんより今は千棘の方を一番好きになったことに対する罪悪感からだとしたら、楽の心の声と物語の結末が辻褄合うと私は思ってる。

追記 従来の恋愛物と違って小野寺さんは「ヒロイン兼ライバル」の立ち位置だと思う
ニセコイをFF2の人間関係で例えると楽→フリオニール 小野寺さん→レオンハルト 千棘→マリアだと自分は思ってて、小野寺さんとレオンハルトでは「性別も生き方のスタンスも真逆」なんだけど小野寺さんは「主人公に対するラスボス」の役割を果たしてたんじゃないかと私は勝手に思ってる。
ニセコイの約束の相手とFF2のダークナイトの正体という秘密の構図が似てるから小野寺さんとレオンハルトはメタ的には物語の立ち位置がほとんど同じで、物語の終盤に限って言えば小野寺さんは「約束の相手という物語の構造として」楽と対等にライバルをやってると私は思ってる。