エルフ夫とドワーフ嫁のキオナの力に対する認識・FF2のレオンハルトが力・支配を絶対視した理由について

※この記事ではエルフ夫とドワーフ嫁・FF2のストーリーの核心に言及してます

キオナが一番気にしてるのは自分が相手より力があったから解決できたことではないかと思う

エルフ夫とドワーフ嫁で物語の核心に当たるキオナの過去の話を読んだときに「過去に経験した恐怖・その窮地を脱出するために自分(キオナ自身)も力を使わざるを得なかった」という「二重の文脈」みたいなものを自分が感じて、物語本来のテーマは「今一緒にいる人は過去に関わった人とは別人だし違う」ということのはずなのに(キオナのセリフから)「過去に相手が自分の意思に反した行動を取ったときに自分もまた力で解決してしまった」という皮肉みたいなニュアンスの話のように見えて、「自分自身の力に対する忌避感」と「他人への警戒心」がテーマとして両立してる風にも読めることがこの物語固有の面白さだと私は勝手にだけど思ってる。

力によって奪われたのに力があるから帝国での自分の立場が上になる皮肉を感じる
FF2のレオンハルトダークナイト→皇帝になって他人を力で支配することは自然の摂理だみたいな価値観してた理由は自分の想像になるけど、レオンハルト自身が黒騎士に負けて帝国に連れて行かれて徹底的に無力感を感じたことで「世界に対して自衛するために他人を力で支配しなければいけない」という考え方に逆転したからだと私は思ってる。
自分が世界を支配したいから皇帝になったこと自体は描写されてる通りだと思うけど、「力で支配された経験があるから自分も皇帝になって他人を支配しなければならない」という逆転した義務感みたいなものもレオンハルトにあったんじゃないかと私は勝手に思ってる。

追記
「エルフ夫とドワーフ嫁」は最終話で「キオナが子供達にカーシュとの出会い・冒険を絵本で読み聞かせてる」という場面があって、子供を寝かしつける目的もある絵本の内容がそのまま本編の内容だから恋愛物としては意図的に淡々とした描写になってるのではないかと私は思ってる。