葬送のフリーレンについて「フリーレンがヒンメルの恋愛感情に気付いて応えることを義務と見なす」風潮が自分にとって不思議だった

※葬送のフリーレンの11巻までの内容での感想です

ヒンメルがフリーレンを好きなことはあくまでヒンメルのエゴだと思う

「ヒンメルはこれだけ気遣いとか尽くしてくれてフリーレンへの好意を示してるのだから、ヒンメルの恋愛感情にフリーレンは応えるべき(意訳)」という感想は世の中にたくさんあると思うけど、ヒンメルがフリーレンを好きなこと・ヒンメルがフリーレンを魔王討伐の旅に誘ったこと自体はあくまでヒンメルのエゴだと私は思ってる。

ヒンメルとフリーレンは実質的には両想いだから無意味な想定かもしれないけど、いくらヒンメルがフリーレンに指輪をはめるときに好意をわかりやすく示してたとしても「ヒンメルの気持ちにフリーレンが応えるかどうかは義務ではなくフリーレン本人が決めること」だと私は思ってる。

追記
上の文章でヒンメルがフリーレンを好きなのはエゴだと書いたのはヒンメルが嫌いだからではなくむしろヒンメルの個人的な感情(仲間を鼓舞しようとしたら自分も怖かったとか)が出てくる場面が好きだからで、ヒンメルの気遣い・相手の立場で考えるという善性とは別にダンジョンを制覇したがるみたいなヒンメル個人の意思・感情がわかるようなエピソードがあって初めて私はヒンメルを他の登場人物と同じ人間キャラとして認識できたと思う。