「地に足を付ける」物語の醍醐味がわかった気がする

※観音通りという作品ともう一つの作品への言及あります

主人公は「母を奪われた」ことが原因で放蕩人生になったんだと思う
「観音通り」という作品を小説投稿サイトで自分が読ませて頂いて思ったことについて、主人公の最初の女性が主人公の父と一緒に心中した理由の「物語で直接描写されてる内容以外の部分」がピンと来なかったから考えてみたら、終盤で母が出てくることを合わせると「母(現実感)を奪われた」ことが観音通りから出られなくなるきっかけになったんだと私は今頃になってわかったと思う。
数あるシリーズの中でも最初の女性が主人公に深く影響を与えてしまったこの作品が自分にとって一番衝撃的だったと思ってる。

追記 文脈が近い別の物語について
上記の作品とは別のシリーズで文脈自体はほとんど同じで近い(と思われる)物語で「その人物が断れなかった」理由について、「主人公は相手に対して受け身になることが人生の戦略として通用してた」ことで「自分主体で意志表示するという発想がなかった」から、明確な理由がなかったら自分の気持ちだけでは断ってはいけないという前提が無意識のうちに本人の中にできてそうなったのではないかと私は勝手に思ってる。
だから最終的なヒロイン(話の流れ的には友達)も今までとは違って(今までは後悔してることもあることを言わなかった)主人公に対して自分の意思と価値観を主人公に対してはっきり示すようになったんだと私は思ってる。