葬送のフリーレンのヒンメルの役割について

強い後悔と罪悪感を感じないことでくだらないけど楽しい旅を実現したと思う
勇者ヒンメルは本人の判断ミスや人類の誰かが魔族の犠牲になったことで後々まで引きずるほど強い後悔してる描写は特になくて、初期の回想でフリーレンの忠告通りにせずヒンメルが魔族を仕留めないことで村人が犠牲になって初めて魔族の性質がわかったときは「魔族の性質を理解する」方がメタ的に重要でヒンメルの判断ミスの方は話の流れで注目されない描写だったことがヒンメルに関して自分にとって特に印象に残った描写だったと思う。

もしヒンメルが本人の判断ミスで強い後悔と罪悪感を感じる話が物語にあった場合はフリーレンがヒンメルを知ろうとしなかったことへの後悔が印象として弱くなるから(読み手視点だとヒンメルにも判断ミスによる後悔もあるという印象になる)、ヒンメルは自分の判断や選択に対して過度の後悔をしないんだと私は思ってる。

物語でのメタ的な立ち位置について
英伝で例えるとフリーレンとヒンメルの関係はラインハルトとキルヒアイスの関係に似てると私は思ってる(合ってないかもしれないけど)
魔族の犠牲になった人や七崩賢に討たれた南の勇者に対してはヒンメルが強い罪悪感を感じてない構図になることについては銀英伝のヤンと同じで、ヒンメルは人物やキャラというより罪悪感を免除するメタ的な機能としての側面があると私は思う。