沙耶が絶望した理由は直人が「制する力を放棄したから」ではないかと思う

直人が2人に加担したことに対する絶望のような気がする
MA・MA・Matchを読んでから自分の想像(というか妄想)も確実に入った独自の解釈になるけど、圭人には双子の兄弟の直人がいるのではないかと自分は思ってて(特に明記されてないからいない可能性の方が高いけど)、直人は合気道を習ってるから制する力を持ってるはずなのに父親と圭人の言いなりになって部屋を散らかすことに加担したことに対して沙耶(母)は絶望したのではないかと私は勝手に思ってる。

沙耶のセリフを見ても「子供(家族)の人数をはっきり言わない」から(子供達についても男何人兄弟でみたいな言い方をしない)、末っ子が直人かどうかは物語の中の描写だけだと断定しきれないとは思う。

この物語では合気道がメタ的には「制する力」を意味すること・沙耶が制する力を重視する考え方をしてるので、子供達の中で一番自分(沙耶)の影響を受けてるはずの直人が部屋を散らかすことに加担して当然のように圭太郎・圭人のヒエラルキーの価値観に迎合したことが沙耶にとって一番の絶望になったのではないかと私は思う。