創作では「お人よし・人見知り」の組み合わせが自分の好みだと思う

異性愛・友情・百合・BL問わず「お人よし・人見知り」の組み合わせは既存の性規範を相対化してる気がする
リトルバスターズの理樹と鈴(NL)・ゴールデンカムイの勇作と尾形(BL)のようなお人よし・人見知り(に近い性質で自他を意識するタイプ)のキャラのカップリングは根本的に女性キャラが入ってないBLのパターンがあるからかもしれないけど、「女性キャラの方には愛想の良さを要求されなくて(他人には最低限の礼儀が出来てればOK)男性キャラの方が(BLだと片方のキャラだけ)愛嬌がある」という組み合わせは以前から存在するパターンだけど自分にとって斬新さを感じる。
「男性キャラでお人よし」というのは「愛嬌がある」というニュアンスも含まれてると私は勝手に思ってる。

追記 鈴と理樹について
リトルバスターズの鈴ルートで理樹と鈴が一時的に田舎の家で2人で生活する話があったけど、そのルートは鈴が理樹と2人だけの世界を望まなかったから結局は元通りの生活に戻って鈴と理樹が離れて終わる話で「自分と同一人物ではない相手の内側の全てに入れるわけではない」という結末で、「機械的に他人同士がわかり合うことがゴールじゃない」ことがよかったと私は思う。

今更だけどリトルバスターズの主要人物について簡単に説明すると、恭介と鈴が兄妹・理樹が鈴と同級生で恭介とも親友という人間関係になってる。恭介が鈴に強くなってほしいと思って強引に何かを挑戦させようとして鈴を傷つけてしまったと反省してた話が確かアニメにあって「相手に自分の価値観で思い通りにすることは相手を理解するということではない」という前提があることがリトルバスターズという作品のすごさだと私は思ってる(友情・恋愛どっちの話も自他の区別を意識してる感をすごく感じる)