タクティクスオウガは「冷静さ」がなぜ必要かを示してる物語じゃないかと思う

タクティクスオウガのネタバレあります

個人の理想・情熱が必ずしも肯定されるわけじゃないところが面白いと思う
物語だと特に主人公の理想・情熱については全面的に肯定されることが少なくないと思うけど、バルマムッサでの虐〇ルートを選んだときは確か後になってデニムが過ちを認める流れがあること・シェリーが本人の感情と意思の赴くままに行動してデニムと対立する流れについては「個人の理想・情熱は他者視点では悪になる可能性もある(理想・情熱が他者視点では正義とは限らない)」という点がはっきり描写されてることがよかったと私は勝手に思ってる。

リメイク版のラヴィニスのセリフは正当化とは違う意味で個人の判断には本人だけでなく他人の影響が含まれてることを示してると思う
虐〇ルートでのデニムに対するラヴィニスの「若者の力に甘えて責を負わせてしまった(意訳)」セリフは「個人の判断は集合体の影響もある程度は受ける」という意味で言ってると私は勝手に思ってる。
主人公を免責してるというより人間はお互いに影響を与えたり・受けたりして生きてる以上は100%本人だけの意思でその判断をしてるわけでもないという意味じゃないかと私は思う(その判断自体は本人がやってることだし、正当化とは違うニュアンスで言ってると思う)